top of page

ブログには少し抵抗を感じるのは年齢的なものでしょうか。日記は今でも秘密にしておきたいのです。
日頃の思いや つぶやき、グチなどを詩という形にしてみました。 

時々入れ替えもしますので時間があれば覗いてみてください。

秋篠寺の仏さま

あなたにお会いしたくて
どんなにお待ちしたことか

あなた と
呼びかけることに
戸惑い
恐れながら
み前に近づく
柔和なほほえみ
愁いを帯びたまなざし
 
こころの貧しさ
肉の弱さに
一瞬 体がひるむ
こちらへ
しなやかに手招きする指先
ふっくらと豊かな肢体
すべてを許し
すべてを受け入れる母性

秋篠寺の伎芸天
理想の姿像を求め
仏師が掘り込んだ魂
今 時を越えて
受け継がれた思いが
ひしと伝わる

救いの手

仏さまなのに
限りなく人に近い
ふくよかな乳白色の肌
薄い衣をまとい
右膝を立てて座る姿に
官能的な美しさを
キレの鋭い眉と眼は
理知と気品を
六本の腕は
六道を徘徊する者を救う愛を

ぬぐってもぬぐっても
拭いきれない汗と汚れにまみれ
差し伸べられるみ手にすがる
ひと事でなく私のことと
思わず合掌
ひと時
心の安らぎを得る

観心寺の如意輪観世音菩薩
しばらくはとりこになった
頭とこころ
類い稀な姿像
浮かんで消えてまた浮かぶ

Please reload

  詩 集  

 ほとけさま 

​わたし
  
   
ほとけさま   
 
bottom of page